売り物だと、有名なところでUSBIF4CWとかがありますし(お値段はちょっと躊躇しますが)、ヤフオクでもその手のインターフェース・ケーブルが出品されていたりしますが(5K~10K程度)、折角なので自分で作ってみようと思います。
さて、一般にrttyインターフェースというと、
- PCのサウンドカードのライン入出力と無線機のAF入出力を結線
- シリアルポート(今時のPCにはもちろんついていなのでUSBシリアル変換することになります)の先にFSK/PTT
- もう一つのシリアルポートの先にリグコントロール(ICOMだとCI-V)
というのが定番の構成になります。回路図も結構あちこちに落ちています。
2と3(FSK/PTTとリグ制御)はオープンコレクタで繋げばいいだけのようなので簡単そうですが、問題は音声の入出力で、もちろん普通に考えるとサウンドカードの青赤緑のジャックに繋ぐ、というのが鉄板ですがいかにも大時代的で、はっきりいって昭和の香りが漂います。21世紀のハムならやっぱりUSB CODECでなんとかしたいものです(21世紀のハムがIC-706を使うのはどうか、という話はさておくとして)。
ということで、以下設計要件の備忘録(こうやって残しておかないと、半年後にどう作ったか忘れてしまったハードウェアが残ります…)。
- FSK/PTT、リグ制御にはそれぞれUSBシリアル変換した仮想COMポートを割り当てる。ここは秋月のFT2232D USB-シリアル2ch変換モジュールを使うことにします。
- AF入出力はPCM2906というUSB CODECを使ってみる。
IC-706の後ろには、ACCソケット、RTTYジャック、REMOTEジャック、EXT SPジャックというのが出ていますが、ACCソケットからFSK/PTT(SEND)/AF/MODの4信号が取れます。RTTYジャックとEXT SPジャックは使わずにおいておきます。
ICOMさんのマニュアルから引用 |
FSKとSEND(PTT)は文字通りでFSK信号とPTT信号になります。AFは音声出力、MODが音声入力です。ちなみにVSEND/HSENDになっている機種もありますが、これはUVとHF用ということのようです。
このあたりのデータは、マニュアルにも乗っていますが、各機種のものがここにあります。前述のUSBIF4CWの方の手になるもののようで、大変なデータベースですが、同時にインターフェースの統一されていない悲哀を感じます。
さて、まずは、このACCソケットに繋ぐプラグが必要になりますが、DIN13ピンというかなり珍しいもので普通の通販では売っていないので、しょうがないのでヤフオクでゲットしました。
次に入手したのがPCM2906というUSBコーデックです。兄弟チップにPCM2904というのがあって、違いはS/PDIFの有無だけです。なんとなくPCM2906にしました。
こいつも秋月や千石では売ってないようなので、rsコンポーネンツで購入しました。実はマルツでも売っていたのですが、19個単位だよ、とか言われてしまいました。それ在庫数じゃないのかしら。流石にそれだけ使う余地はないし、額が高すぎます。
ちなみに、USB DACの製作記事でよく出てくるのがPCM2704ですが、これはアナログ入力がないので、今回の目的ではだめです。PCM2704はUSB DAC、PCM2906はUSB CODEC、ということになります。
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